オリジナル曲『祭りのあとで』『金木犀の駅』に込めた思いと制作秘話

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夏の夜空を見ながら物思いにふける青年男性

季節が記憶を連れてくるとき

これまでTucci Rainとして発表してきた楽曲は、アルバム『記憶のかけら』として一つの形にまとめることができました。

そして現在、私は次のアルバム制作に向けて新たなテーマに取り組んでいます。

それが「季節」です。

季節は毎年巡ってきます。しかし同じ季節が訪れても、私たちの心の中によみがえる景色は人それぞれです。ある人は懐かしい思い出を思い出し、ある人は大切な人との記憶に再会します。

7曲目『祭りのあとで』と8曲目『金木犀の駅』は、そんな季節と記憶の結びつきを描いたバラード作品です。

夏の終わりに感じる切なさ。そして秋の香りによって呼び起こされる記憶。

どちらも派手な出来事ではなく、ふとした瞬間に心の奥から現れる感情を歌にしました。

Table of Contents

『祭りのあとで』――恋にならなかった夏の記憶

『祭りのあとで』は、夏祭りそのものではなく、その帰り道を描いたバラードです。

祭り囃子が遠ざかり、賑わいが静けさへと変わっていく中、主人公の心には言葉にできなかった想いだけが残ります。

動画には一組の男女が登場します。しかし二人は恋人ではありません。
主人公は相手に特別な感情を抱いていたものの、最後までその想いを伝えることはできませんでした。

歌詞の中にある

手も触れなかった
名前も呼べなかった

というフレーズには、あと一歩踏み出せなかった主人公の心情が込められています。

本当はもっと近づきたかった。
本当は恋愛へ発展してほしかった。

けれど、その願いは叶わないまま夏が終わってしまう。

動画でも、その微妙な距離感や、言葉にならない感情が伝わるような画像構成を意識しました。

しかし、この曲は単なる失恋ソングではありません。
主人公は過去を悔やみ続けているわけではなく、

あの夜は あの夜のまま

という歌詞のように、その思い出を大切な記憶として受け入れています。

夏祭りの喧騒が消えた後に残る静けさ。
線香花火が消える瞬間のような儚さ。
そして胸の奥に残り続ける未完成の恋。

そんな切なくも優しい記憶を描いた作品です。

『金木犀の駅』――香りが連れてくる過去の恋

『金木犀の駅』は、秋の夕暮れの駅を舞台にしたバラードです。

『祭りのあとで』が「始まらなかった恋」の物語だとすれば、『金木犀の駅』は「終わってしまった恋」の物語です。

動画には、かつて恋人同士だった男女が登場します。
二人はすでに別々の人生を歩んでいます。

しかし主人公は、駅のホームで金木犀の香りを感じた瞬間、過去の記憶へと引き戻されます。

この曲で描きたかったのは未練ではありません。
歌詞の中で主人公は、

忘れていたんじゃない
思い出す場所が なかっただけ

と語ります。

大切な人との記憶は消えてしまったわけではなく、心の奥の引き出しに静かにしまわれていただけだったのです。

そして金木犀の香りが、その記憶の扉を開いてしまう。

誰にでも経験があるのではないでしょうか。
ある香りや景色、音楽をきっかけに、忘れていたはずの思い出が突然鮮明によみがえることがあります。

この曲は、そんな記憶の不思議な力をテーマにしています。

主人公は過去へ戻ろうとはしません。
最後には

あの秋を連れて歩こう

と歌います。

失った恋を忘れるのではなく、自分の人生の一部として受け入れながら歩いていく。
そんな穏やかな余韻と希望を込めた作品です。

二つの楽曲をつなぐ「季節と恋の記憶」

『祭りのあとで』と『金木犀の駅』には共通するテーマがあります。

それは「季節が運んでくる恋の記憶」です。

『祭りのあとで』では夏の終わりの風が。
『金木犀の駅』では秋の香りが。

それぞれ主人公を過去へと連れ戻します。

一方は恋愛にならなかった想い。
もう一方は終わってしまった恋。

どちらも叶わなかった恋愛ではありますが、悲しみだけを描いているわけではありません。

時間が経ったからこそ見えてくる優しさや愛おしさ。
そして過去の記憶を抱きしめながら前へ進む強さ。

そんな感情を表現したかったのです。

季節は毎年巡ります。
そして私たちの記憶もまた、その季節とともによみがえります。

夏の風や秋の香りは、まるで心の奥にしまわれた思い出を呼び覚ます鍵のような存在なのかもしれません。

季節をテーマにした次のアルバムへ

現在構想している次のアルバムは、「季節」をテーマにした6曲で構成したいと考えています。

すでに完成している『祭りのあとで』は夏、『金木犀の駅』は秋を描いた作品です。

これから春や冬、そして季節の移ろいの中で生まれるさまざまな感情を音楽として形にしていきたいと思っています。

これまでのアルバム『記憶のかけら』が人生のさまざまな記憶を集めた作品だとすれば、次のアルバムは季節とともによみがえる感情や物語を描く作品になるかもしれません。

『祭りのあとで』と『金木犀の駅』は、その新しい物語の始まりとなる二つの楽曲です。

まとめ

夏の風や秋の香りが過去の記憶を呼び起こすように、聴いてくださる方それぞれの思い出とも重ね合わせながら上記2曲を楽しんでいただけたら嬉しく思います。

これらの楽曲は公式YouTubeチャンネル「Tucci Rain Official」にて映像と歌詞の字幕付きで公開しています。

動画では楽曲に合わせて男女の物語や季節の情景を表現しており、歌詞やメロディーだけでは伝えきれない世界観も感じていただけると思います。

ぜひ画像付きの動画とともに、『祭りのあとで』と『金木犀の駅』の物語をお楽しみください。

ツッチー

副業Webデザイナーです。

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