『濡れた朝に』『カセットテープの夏』に込めた想い|Tucci Rainが描く記憶と再生

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雨上がりの朝を歩き始めるビジネスマン

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『濡れた朝に』制作の背景とテーマ

3作目となる『濡れた朝に』は、新しい街で人生を歩き始める男性の姿を描いた楽曲です。

雨に濡れた朝の街並み、人波の中で感じる不安、そして少しずつ前へ進もうとする気持ち。そんな“人生の転換点”にある空気感を音楽にしたいと思い、この曲を制作しました。

タイトルの「濡れた朝」は、単なる雨の情景ではありません。不安や迷いを抱えながらも、それでも歩き始める人の心情を象徴しています。

歌詞の中では、見慣れない街、交差点、コーヒーの香り、雨宿りのカフェといった都市の情景を細かく描写しています。派手なドラマではなく、「誰にでも訪れる人生の小さな転機」を丁寧に切り取ることを意識しました。

また、サウンド面ではシティポップの持つ都会的な空気感を取り入れながらも、どこか温かさの残る楽曲を目指しています。

『濡れた朝に』に込めた感情と主人公像

『濡れた朝に』の主人公は、過去に大きな挫折を抱えた人物ではありません。

むしろ、「これから新しい生活を始めようとしている普通の大人」です。

新しい街で働き始める朝。期待もあるけれど、不安もある。そんな誰もが経験する感情を、この曲では等身大の視点で描いています。

特にサビの

行けよ 踏み出せ この雨の向こうへ

というフレーズには、自分自身を励ますようなニュアンスを込めました。

人生はいつも晴れているわけではありません。しかし、雨の中でも歩き始めることでしか見えない景色があります。

また、後半で登場する「雨宿りのカフェ」のシーンには、新しい街への印象が少しずつ変わっていく感覚を重ねています。

最初は不安だった街が、ほんの小さな出会いや景色によって、少しずつ「悪くない場所」に変わっていく。その静かな変化も、この曲の重要なテーマです。

『カセットテープの夏』が描く“戻れない青春”

4作目となる『カセットテープの夏』は、過去の恋愛や青春時代を振り返る楽曲です。

タイトルにある「カセットテープ」は、単なるレトロアイテムではありません。音楽と記憶が強く結びついていた時代の象徴として使っています。

昔よく聴いていた曲は、メロディーだけで当時の景色や感情を一瞬で呼び起こします。この曲では、そんな“音楽に閉じ込められた記憶”を描きたいと思いました。

歌詞には、夏の国道、窓を開けた車、助手席の景色、カーステレオから流れる音楽など、90年代的なドライブの情景が散りばめられています。

しかし、この曲が描いているのは単なる「懐かしい夏」ではありません。

若すぎて気づけなかったこと、不器用だった愛情、そして今だから分かる大切さ。そうした“未熟だった自分への愛情”も、この曲には込めています。

なぜ“記憶の風景”を音楽にするのか

自分の楽曲では、「記憶の中の風景」を強く意識しています。

たとえば、

  • 雨上がりのアスファルト
  • 朝のコーヒーの香り
  • 古いカセットテープ
  • 夏の国道
  • 車の窓から入る風

といった情景です。

人は物語そのものよりも、“その時の空気”を記憶していることがあります。

『濡れた朝に』では、新しい街で迎える雨の朝の空気感を、『カセットテープの夏』では、若かった頃の夏のドライブの温度を描こうとしました。

特に1980〜90年代には、今より少し不完全で、少し不便だけれど、その分だけ人の記憶に残る時間の流れがあったように感じています。

だからこそ、自分の楽曲でも「説明しすぎない情景描写」を大切にしています。

Tucci Rainとして描いていきたい世界観

Tucci Rainとして今後も大切にしたいのは、“情景が浮かぶ音楽”です。

ただ感情をストレートに叫ぶのではなく、街の景色や季節、時間の流れを通して感情を表現したいと思っています。

『濡れた朝に』では、新しい人生へ踏み出す朝の空気を、『カセットテープの夏』では、戻れない青春の温度を描きました。

どちらの曲にも共通しているのは、「過去を否定しない」という感覚です。

未熟だった頃も、不安だった朝も、その時の自分にとっては確かに本物だった。そんな記憶への視線を、これからも音楽に込めていきたいと思っています。

そして今後も、どこか懐かしく、映像が浮かぶようなオリジナル楽曲を制作していきたいと思います。

ツッチー

副業Webデザイナーです。

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