あれから時は流れ、私は大学を離れ、現在はある会社でエンジニアとして働いています。
研究者から技術者へ。環境は大きく変わりましたが、変わらなかった弱点がひとつあります。
それは「話が長すぎる」という癖です。
先日もお客様への説明で、つい熱が入りすぎ、長々と話してしまった結果、相手が混乱してしまったことがありました。
このとき、改めて痛感しました。ビジネスにおける話し方のスキルは命綱だと。
そんな折、ふと思い出したのが10年前に買ったまま、ほとんど読まずに積んであった一冊。
それがケビン・キャロルとボブ・エリオット共著の訳本『ビジネスは30秒で話せ!』でした。
ようやくページを開き直し、今度こそ最後まで読み切ることができました。
「シンプルに、短く、相手に伝わる話し方」――このメッセージは、今の自分にとって痛いほど響きました。